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Vol.17 News!【支援事例】作業効率化と人員配置の見直し『片山工業株式会社』業歴70年、特有の生産技術を保有(金属加工業)

広島県よろず支援拠点のチーフコーディネーター落野です。

 

本日は、『片山工業株式会社』様の取り組みをご紹介します。


片山工業株式会社様  

主力製品の自家発電機器の台板の他、各種発電装置を製造している。図面から加工、溶接、組立、塗装に至る一貫生産で、長年培った「歪み取り」という技術を有す。通常、溶接部分は高温となり歪みが発生するが、それを元通りの状態に戻す技術で取引先からも高く評価されています。




1.相談のきっかけ

●既存の主要取引先への依存度が高くなりつつあり、利益率が低下傾向にあった同社は、利益率の改善と合わせて取引先の新規開拓による受注拡大を図りたいと考えていた。

●またコロナ禍や残業規制の影響もあり、人員や作業時間の効率を図ることが急務となっており、相談に訪れた。

2.課題整理・分析

●近年は求人を出しても人材が集まらず、技能実習生を受け入れながら受注をこなすという厳しい状況にあった。コロナ禍で客先の施工現場で密を避けるために工期が長引き、納入や検収までに時間を要するようになっていた。さらに、時間外労働の上限規制、コロナ禍で技能実習生の新たな受入停止等により、製造も長期化することに。結果として、令和3年6月期で前期から売上高が26.2%も減少することになった。

3.解決策の提案

●COは業務フローを可視化して、人員・設備の稼働状況を分析するようアドバイス。その結果、加工機の精度不足による追加手作業が頻繁に発生していること、クレーンの空き待ちによる停滞が起こっていることが問題点として浮上した。

●これに対応するため、高性能加工機の導入による手作業の削減、人員配置の見直しによるクレーン空き待ちの減少、組み立て作業の効率化を目標に設定して課題解決に取り組むこととした。

4.成果・相談者の声

●高性能加工機の導入により加工精度が±1㎜向上し、加工後の手作業による研磨作業が90%削減。設定後は自動化できるため、従業員は同時並行で他の作業ができるようになった。加えて、人員配置の見直しによりクレーンの空き待ちが33%削減。組立作業も1.15倍に効率化でき、加工能力は1.21倍に。受入余力が向上したことで、直近の売上高は前期比64.9%増となった。

●COが話をしっかりと聞いてくれて、自分の頭の中にある考えや想いが整理でき、いろいろな人と共有できる状態になりました。導入した機械や取組によって、当初の目標値よりも高い結果を出すことができ、手作業による研磨もほとんどなくなって従業員もとても喜んでいます。今後も気軽に相談させていただきます。












co seto.

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